どんなことでもそうだと思いますが、コスト・デザイン・性能のバランスが大事です。住宅設計の場合は、窓やキッチンもすべて製作をしたいところですが、コストや性能を考えると既製品を取り入れたデザインをすることも大事です。
先日紹介したはじめての家づくりNo.24にも少し書いてあるのですが、既製品のシステムキッチンを使う場合は、既製のサイズを考慮する必要があります。 もちろん計画に合わせる方が理想なのですが、そこはコストのバランスを調整する必要があります。
このキッチンはホントはあと15センチコンロ脇を伸ばしたかったところ。 しかし、そのためにはシステムキッチンのランクをもう一つ上の製品にする必要があり、それだけで数十万円もアップします。 そこで、15センチの空間にカウンターを付けて調味料を置いたりするスペースにしています。
わが家の和室にも使っている木製サッシ。本来なら樹脂なども見えなく、ディテールのすっきりした木製建具を製作したいところです。しかし、実際生活をする上で外部の耐久性と断熱性能は重要。そのバランスが良いのがマーヴィンのアルミクラッド。外部はアルミで覆われていて、内部は木製。すべてペアガラスとなっていて断熱性能も高いです。
網戸も外部がアルミで内部が木製なのも良いところ。サッシの枠自体は少しデコラティブなので、窓まわりの枠を無くすなど、設計でディテールを調整することで全体がシンプルになるようにバランスをとっています。
こういった木製のサッシは、コストは少々アルミサッシよりも高価なものありますが、小さな窓はそれほど高価でもありません。外部を樹脂にした価格を抑えたモデルもあります。
こういった、調整の基準も前回のエントリーでも書いたことと同じですが、既製品を使用したり製作をしたりと、 やりたい事の優先順位やイメージに合わせて何が大事かを決めていきますね。